林艮的写真機迷鑑(4)「ツァイス+ポルシェ」CONTAX RTS and 139Quartz
NikonがF2,CanonがF1だった1975年,
ヤシカがツァイスと手を組み,一眼レフ高級機市場に打って出て世間を驚かせた。
しかも,ボディデザインはポルシェ。新鮮なフォルムだった。
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その名も「RTS」・・・「Real Time System」の謂いである。
ただ,「リアルタイム」の名の通り「触れれば落ちる」レリーズボタンは,
敏感すぎて少々扱いづらかった。

従来右手で操作していたシャッターダイヤルの位置に,感度/露出補正ダイヤルを置き,
絞り優先AEを前面に打ち出したそのデザインは,
同じ年に登場したオリンパスOM-2と軌を一にして,高級機AE化の到来を告げるものとなった。
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4年後,1979年に登場した139Quartzは,RTSをスペックダウン&サイズダウンしたもので,
基本はRTSの操作性を受け継いでいるものの,小型軽量で扱いやすく,
そのうえ無理ない設計のせいかむしろ故障も少ないという評判。
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どちらの機種も,独特の高級感をもったやわらかい貼り皮が,結構はがれやすいのが難点。
でもそのおかげで,皮だけベロベロにはがれてジャンク扱いのものがわずか数千円で手に入ったりする。
自分で貼ると,不器用なのでなかなかうまくいかないけれど^^;

Lumix G 20mm F1.7,
Lumix G1.
by lin_gon | 2010-05-26 01:06 | Lumix


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