本家VS庶民派・・・ズミクロン対決
林艮的レンズ迷鑑,対決編。
50mm F2クラスの撮り比べ。

解像力とコントラストの高さで名高いズミクロン50mm/F2。
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(レンズ構成:4群6枚 絞り羽根:6枚 最短撮影距離:50cm フィルター径:55mm 重さ:290g)


庶民派ながらズミクロンに勝るとも劣らぬと評されるXRリケノン50mm/F2(初期型あるいは前期型)。
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(レンズ構成:5群6枚 絞り羽根:6枚 最短撮影距離:45cm フィルター径:52mm
 重さ:1979年4月増刊のアサヒカメラによると190gがメーカー公称だが,量ってみると210g・・・)

1978年,「サンキュッパ=39,800円」の低価格で一眼レフ販売記録を塗り替えたという
XR500とセットで売られたレンズ。
1981年XR6発売とともに軽量化鏡胴に変更されたので,2年半ほどしか売られなかったようだ。
軽量化されても光学系は変更されなかったということだから写りは変わらないはずだが,
鏡胴がプラスチックになり最短撮影距離も長くなったので,初期型の方が魅力的。


特別参加,これまた超庶民派,オートチノン50mm/F1.9。
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1984年の「カメラ総合カタログ」に掲載はないが,
1988年のそれには,「チノンCM-7」という一眼レフとともに,写真つきで掲載されている。

88年といえば,ミノルタ・アルファ7000全盛で,キヤノンがようやくEOS650で反撃を開始,
ニコンはやっとこさF501を出し,AFでは青息吐息の時代。
方やこのレンズのOEM製造元と噂される富岡光学は,
1983年に京セラ・ヤシカの合併によって京セラグループに入り,
1991年に京セラオプテックと社名を変更するという変化の時代の真っ只中にいた。

(レンズ構成:5群6枚 絞り羽根:6枚 最短撮影距離:45cm フィルター径:49mm 重さ:170g)

ちなみに同時期に京セラから出ていたML50mm/F1.9は,
4群6枚の140g・最短50cmで,このレンズとは別物。
富岡光学がオートチノンをつくっていたことがあるのは間違いないようだが,
この時期も富岡が2種類作っていたのか,どちらかがコシナ製なのか,
はたまた別のメーカーも絡んでいるのか・・・謎。

  ◇  ◇  ◇

この3本を,絞り開放で比べてみた。

ボディはCanon EOS20D。
シャッター速度1/60,ISO100,MWB。
コントラスト-1,シャープネス0,彩度+1。
三脚を使用し,
マグニファイングアイピース(なぜかニコン製^^ゞ)を使って,
画面中央ライカIIIFのスローシャッターダイヤル「2」の数字にピントを合わせた。
(ピントの精度は不問ということで^^;)


ズミクロン
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XRリケノン
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オートチノン
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ヒストグラムを見てみる。

ズミクロン
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XRリケノン
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オートチノン
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拡大してみる。

ズミクロン
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XRリケノン
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オートチノン
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微妙は違いは,ピント位置の違い?^^;


ヒストグラムの山が,わずかの差とはいえズミクロンが一番幅広いのは,さすがと言うべきでありましょう。
けれど総じて,差はほとんどないですな~。
ということは,中古を数千円で買えるリケノンとチノンは,
とってもお買い得ということであります。
とくにXRリケノンは,噂にたがわぬ優秀さであると思われます。


Summicron-R 50mm F2,
XR Rikenon 50mm F2,
Auto Chinon 50mm F1.9;
Canon EOS20D.
by lin_gon | 2008-06-27 02:47 | Summicron/Summaron


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