マクロアポランター125/2.5
林艮的レンズ迷鑑#13 
フォクトレンダー・マクロアポランター125mm F2.5SL。
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レンズ構成:9群11枚
絞り羽根:9枚
最短撮影距離:38cm
フィルター径:58mm
重さ:663g(M42マウント実測。Ai-Sマウント公称690g)

125mmという焦点距離のレンズを,寡聞にして他に知らない。
なぜこんな焦点距離にしたのか,コシナさんに訊いてみたいところである。
フォクトレンダー・アポランターSLシリーズ90mmと180mmの間ならば135mmでは?
とも思うのだが,画角的にはこっちの方がちょうど中間なのかもしれない。

総金属製。ずっしりと重い。
図体もでかい。どうせでかいのだから,
フォーカスリングにはもうちょっと幅があってもいいと思う。

レンズフードは角型のものが付属しているが,へそ曲がりの私は,
58→62のステップアップリングを介して,ニコンのねじ込み式メタルフードHN-23をつけている。
フロントキャップは,77mm径がフードの先端にちょうど合う。

ヘリコイドはほとんど2周する。
最短撮影距離(等倍)ではこんなに伸びる。
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距離環には,露出倍数の表示がある。
たとえば距離0.5mと0.45mの中間で露出倍数2倍,最短0.38mでは4倍,てな具合。
AEだと関係ない・・・とは言っても,
デジタル一眼レフはたいてい,MFレンズをAEで使うと露出が狂うから,この表示は助かる。

アポクロマートの色収差補正は強力で,濁りなくクリアな色が得られる。
開放から十分シャープだが,F4まで絞れば文句なし。
9枚羽根のほぼ円形絞りと相俟って,ボケはとっても滑らか。
ただし,条件によっては強烈な二線ボケを生じたりするクセモノでもある。

以下,クリックすると大きくなります。

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センニンソウ


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ワルナスビ


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サルスベリの別バージョン 



Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL,
Pentax K10D.
by lin_gon | 2008-09-04 03:35 | Apo-Lanthar


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